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2026年6月の音楽

聴いてよかった音楽について

更新がめちゃ遅れちゃった、7月上旬バタバタしていて……

最近はポッドキャストを聞くことにはまっていて、ゼロサムゲーム的に音楽を聴く時間は減ってきています。Dos Monos周辺のポッドキャストを聞くだけでたいていの余白の時間は埋まってしまう……トーバグ、シットとシッポ、奇奇怪怪、超流通(流通空論)、Bad Pharmacy。

そんななかで音楽を聴くとそのぶち上げ力というか、詰まっているエネルギーの大きさにかなり驚くことがありますね。しばらくカフェイン断ちしたあとに飲むコーヒーみたいな。ただ、コーヒーがいつ飲んでもうまいように、音楽も禁欲と解放とかではなくて、ゴクゴクどんどん聴いていきたいですね。

細野晴臣 - ファイアークラッカー (Live at Yokohama Chinatown, May 1976)

こないだリリースされたライブ盤の録音。YMOのやつよりもぐっと好きかも。フルートが効いてるね、元禄感マシマシ。右からなってるプチプチしたシンセ?もなかなか変な音色で何かそういう民族楽器かな?と思う感じ。このメロディラインのつんのめっていく感じが引き立てられていて、ちょこまか動き回る感じ、活気のある感じがとてもいい。

Soft Cell - Bedsitter

まったく新譜でも何でもないんですが、最近読んだ『ブルーフィルムの哲学』という本の中でこのアルバム収録の「Seedy Films」という曲が言及されていて(歌詞の中に「Blue films flicker」と出てくる)思い出して聴いていました。この曲に限らないソフトセルのシグネチャーではないかと思うんですが、このすごい余白がある感じ×音色のチープさ×各楽器の音の質量感・リバーブ感によって構成されている音像って本当に無二ですよね。この曲はその余白・チープ・リバーブの際立ち方がとくにかっこいい! と思います。全部音色が剥き身で並べられる感じ。単なる分離感とも違うんですよね。

T-SQUARE - Mystic Island

ほんの思い付きというか半ば悪ふざけでT-SQUARE(THE SQAURE)の全曲レビューをしようかな(現時点で50枚以上のオリジナルアルバムがある)と思って、あらためていくつか聴いてたら「こんなに良かったっけ!?」となった曲です。メインのウインドシンセの鳴り方やユニゾンするキーボードの鳴り方が『Natural』のころの爽快感を想起させつつも不思議なシンセベースのリフとか、凝った曲構成とか、モダンなところはモダンになっている、ある種21世紀のフュージョンとしてめちゃくちゃ正解を出しているのではないか!?とも思います。新譜もさわやかでいいんですが、旧譜のこの曲にはなかなかハッとさせられるものがあります。

Mindy Gledhill - California

ドトールで流れてきたカントリー感があってかわいいインディポップ。Shazamって本当に便利ですね。こういう雰囲気の音楽って意識して聴いてこなかったけどもそういう風に街中でふと流れてたりすることも多くて、なじみもあって好きではあるんですよね。80年代UKのネオアコ・ジャングルポップからUSの00年代インディポップに至る流れがあるのではないか、と思っていて、各時代各国のいろいろを聞いていきたい。90年代ならThe Sundaysとか、自分でもそういう雰囲気の曲作っていきたいし。

Trooper Salute - スローイン

以前よりランダム再生で出くわして気になっていたバンドのフルアルバムが出た、ということで(そうでなくてもめっちゃ話題になってるし)聞いてみました。いいなあ、YOASOBIとかヨルシカの感じをメタ的というか解体したうえでというか、そういう音楽を踏まえてインディバンドの文脈に移植した、みたいな印象をこの曲に受けました。その意味で時代の画期的な意味もある作品なのではないか、と思います。ありていに言ってしまえばピアノがオクターブ?でメロディ弾く感じ、とかそういうことなのでしょうが、でもなんとなく30年代にはどんな音楽が流行っているんだろう、と考えさせるような感じがします。

The Radio Dept. - Ewan

どう考えても私の好みの真ん中のアーティストなのに知らなかったシリーズ。この音像すごいな。ローファイ性をデフォルメした感じ? 誇張されてジャギジャギしている。ひとまずネオアコの発展形、なんでしょうがやはり音像と必ずしもバンド編成に還元されない感じが、端的に私のやりたい音楽にとってのでかい参照点になってきます。あとこのパッドの使い方いいな。The Wakeのことをほうふつとさせる。もっと聞きます。

なんだか今月挙げた名前ビッグネームというかクリームスキミングというか、既知のいい音楽を再訪するみたいな向きに偏っていますね。私もZ世代なのにめちゃくちゃ20世紀的なフレームワークに絆されているような気がしています(T-SQUAREにその課題感を投影しているのかも)果たしてこれは習慣づけで変わっていくようなたぐいのものなのか、ただ甘んじて受け入れるべきものなのか……。

腰を据えて聴き込んだ濃度みたいなものが不足していて、あまり立ち入った記述ができなかったのも悔やまれる。そしてまた別な問題意識?として歌詞に頓着しなさすぎ(今回2曲はインストだけど)ということも考えていて、来月は、というかもう今月(あと2週間)なんだけど、いい歌詞だと思ったやつを集めてみようかな。でもここで歌詞引くと著作権的に厳しいのかな、どうなんだ。